実はインターネットがあなたの世界を狭くしてるよ!エコーチェンバー現象とフィルターバブルの光と闇

実はインターネットがあなたの世界を狭くしてるよ!エコーチェンバー現象とフィルターバブルの光と闇
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 最近身近でいわゆる『炎上』をよく目にし、なんだかな〜と思ってる今日この頃ですが、皆さんお元気ですか?

 炎上の意味はもともと失言に対し、非難や中傷の投稿が多数届くことって言葉だったんだけど、最近はどうも自分とは違う意見に対して炎上することが多くなったと感じるんだが、皆さんはどう感じてますか?

 と言うことで今日は

「エコーチェンバー現象」

「フィルターバブル」

をご紹介したいと思います!

エコーチェンバー現象

《echo chamberは反響室の意》SNSにおいて、価値観の似た者同士で交流し、共感し合うことにより、特定の意見や思想が増幅されて影響力をもつ現象。攻撃的な意見や誤情報などが広まる一因ともみられている。

引用元:コトバンク

 要は似た考えや価値観を持った人たちが繋がりやすい閉鎖的な空間(TwitterFacebookみたいなね)で自分の意見や思想が共感、肯定され続けると(いいね❤️やリツイートされることね)と、自分の意見や思想が絶対正しいでしょ!と勘違いしてしまう現象のこと。

 こうはっきり言葉にされると逆に清々しさすら感じてしまうエコーチェンバー現象(どこが)、多分SNSを使っていると大半の人がそうなっちゃうのでは?

 だって同じ趣味・同じ意見を持つもの同士、つながること自体は良いことだし、互いに肯定するのも良いことよ。心地よいコミュニティは人生を豊かにするしね。

 ところが、何事も程度って大切なんだけども、昨今の我らが人生の秘書インターネットさん(もう擬人化)、優秀の程度が過ぎちゃって、私たちご主人様の検索エンジンや各履歴から、ひとりひとりに最適な情報を勝手に抽出、オーダーメイドで情報を常時提供してくれちゃうのね(立派にストーカーと紙一重だと思うの)。

 ちなみにこういったインターネット上で泡(バブル)のなかに包まれたように、自分の見たい情報しか見えなくなる状態のこと=『フィルターバブルっていいます。

 必要な情報を選んでくれるのは一見便利なんだけど、自分の見たい情報しか見なくなる=自分が求めていない情報へアクセスする機会が少なくなるってことでもある。

 無意識に自分の見たい情報ばかり提供されながら、実は機械的に自分の意見と異なる観点の情報から遮断されていて、その上、仲間と日々自分の意見は絶対正しいでしょ!と強化する世界(言語化するとなかなか強いね)。

 自分は違うって否定したくても、どっぷりインターネット風呂に浸かっている以上、ここを抜け出すことは難しいのが現実。

 さて、怖いのはまだ、ここから。

 こうした行き過ぎた正しさが『自分とは異なる考え方を排除する』考えにつながってゆくこともある。そしてその行き過ぎた正しさを支持する仲間が集まって、いいねやRTされエコーチェンバー現象がループしてゆく。

 こういう異なる意見を一切排除し、閉鎖的で過激なコミュニティを形成する現象のことを『サイバーカスケード』といいます。

 近年SNS上では「分断」っていうワードが目立つけど、まさにサイバーカスケードよね。これはシステム的に作られるべくして作られたものと言って過言ではないと私は思ってる。自分の意志のように見せかけられて、そうじゃないことがたくさんある。また難しいのは、なんせ分断させてる本人も正義感(だと思わされてる)からやってるのがところよね。

 ちょっと話は外れるけど、最近の分断はなかなか手強いのよ。こういうシステムを理解し、利用した上で、例えば「気づく」のようなプラスワードからも起こりがちなのね。気づかない人を暗にデスることで、気づいた人に選民意識を持たせるていう(悪)。

 

 話を戻すと、この作られた分断が実際世界を動かす力になっているところが怖い。

 例えば2016年アメリカ合衆国大統領選挙。トランプさんを支持する保守派には、選挙期間中Facebookにトランプ氏支持の投稿だけ表示されて、民主党のヒラリーさんを支持する投稿は表示されなくなった。同様のことが、ヒラリーさんを支持する人々にも発生、彼らは違う意見を読む機会が意図的に減らされて投票することになったわけだ。フィルターバブル現象のわかりやすい例だよね。

 また2021年に発生したアメリカ大統領選挙結果確認中のデモ隊による乱入事件。デモ隊が乱入するきっかけになったのは、ネット上で拡散された陰謀論。この事件は5名の死者を出すという大事件となってしまいました。

 じゃあインターネットとお別れできるか?そんなのは今の社会で生きてく上で到底無理。では私たちはどうしたら良い?できることを考えてみたよ。

①大前提として、他人とは意見が違って当たり前であることを念頭におこう

 SNSでのコミュニケーションって  ①短い文章で、文字以外の情報が少ないから②誤解を与えやすく③かつすぐ確認修正がしにくいのが特徴。身近な人であってもこの厳しい条件でわかりあうのは至難の業なんだから、パソコンの前の会った事もない人間とは尚更よ。

 そもそも日本語は書かれたことがそのままの意味ではない(例えば京都のお茶漬けいかが?=帰ってねみたいな裏の意味がある)ことが多いよね。日本語は行間を読むような『文脈理解が必要なハイコンテクスト言語』で、本来『日本語=SNSには向かない言語』だと思うのよ。

 だからこそ、言葉選びは慎重に、そして言葉で全てが伝わると過信しすぎないことが大切。またエンターキーを押す前に深呼吸してみよう。本当にこのメッセージを全世界発信して大丈夫か、もう一回確認しよう。それが出来ない時はSNSからちょっと離れることも大事よ。

②第一情報は自ら取りにいくこと。情報の出どころを確認すること。

例えばTwitterで知人がRTしたからとて、そこに書かれている中身を確認せずRTすることの怖さを自覚すべし。何か起こってからでは遅いのよ。たまには本から情報を得る時間をもつこともおすすめです。

 

③最後に機能的な対策として

①ブラウザ上で履歴を残さないようにする(シークレットモード)

②定期的にPC、スマホ、グーグルなど検索エンジンのキャッシュを消す。

③広告カスタマイズを無効にする

④使わない時はグーグルやSNSからログアウトする

これも必ず自分で調べて確認してから実行してね。ではまた。

今日の一曲

 

 

 

 

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