
先日海外で日本語を学ぶオンライン作文教室の生徒さんから
「おにぎりとおむすび、この言い方の違いの差は何?先生!」
と聞かれ、はて?私も分からない。と言うことで調べてみましたら、とっても面白かったのでシェアしたいと思います。
おにぎりとおむすびの違いは調べてみると諸説ありました。
その中でも海外在住の日本人が現地の人に説明する時に知っていると面白いなと感じた3つをご紹介しましょう。
地域によっての呼び方の違い?
日本の多くの地域での一般的な呼び方は「おにぎり」だそうです。
一部関東~東海道の地域では「おむすび」と呼ばれることが多いのだとか。
※ただし東京都と神奈川県では「おにぎり」と呼ぶケースが多いそう。なかなか複雑ですね。
カタチによる違い?
おむすびは必ず三角形のものを指すという説があります。
(詳しくはその昔、日本人は山信仰と言って山そのものを神様としてあがめており、その神様の力を授かるため、ご飯を山型=三角形に握ったものを「おむすび」と呼び食べたという説です)
一方「おにぎり」は「にぎりめし」の呼び名が転じたものと言われており、どんな形に握ってもよいとされています。丸型や俵型のものは「おにぎり」になりますね。
言葉の由来(ゆらい)の違い?
由来とはOrigin 、今の場合「おにぎり」「おむすび」がどのような言葉から作られたのか、を見ていきましょう。
①おにぎりの由来
「おにぎり」はもともと「にぎりめし」の呼び名が変化したものと言う説。
またもう一つ「鬼切り」という漢字があてはまるという説。鬼を切るということから、魔よけの食べ物とされていたのでは?という説です。
②おむすびの由来
一つ目は「お結び」という漢字があてはまり、読んで字のごとく食べると良縁を結ぶという意味があるのではないかという説。
そして二つ目は「産霊の神(むすびのかみ)」からできた説。産霊の神とは日本最古の歴史書「古事記」のなかに登場する神様のことで、万物の産みの神と言われています。
弥生時代の遺跡から、おむすびに似た形状の米の塊が見つかったとされていますので、もしかしたら古くから人間は神様の力を借りるために「おむすび」を食べていたのかもしれません。
【豆知識】コンビニによって使う名称にも違いがあるそうで、ローソンでは「おにぎり」、セブンイレブンは「おむすび」、ファミリーマートは「おむすび」を各々使用しています。意識してみると確かに違いがありますね。
いかがでしたか?ここに書かれた以外の説も多くありましたので、ぜひ調べてみてください。日本のこの地域にこんな面白い説があるよ!と言う時はお問い合わせからぜひ教えてくださいね。(店主 永盛)